会員リレートーク
会員リレートーク⑩
1995卒
稲垣 浩さん
臼杵高校を出て30年ほどになります。前回の宇佐美さんの投稿を見て、世の中の時間の流れに気づいたところです。ずっと大学のなかにいるせいか、自分としてはあまり歳を取ったとは思っていませんでした。
それでも、「ゆとり世代」や「Z世代」など、毎年のように若者を形容する言葉が出てくるたびに、すこし学生に対して身構えてしまいます。しかし、実際に授業や演習をやってみると、それほど世代間の断絶を感じないようにも思います(自分の思い込みかもしれませんが)。これはなぜかと考えましたが、学生に教えたり話したりするとき、自分はどこかで臼杵高校でお世話になった先生方を真似しているからではないかと気づきました。
私の学年にはいろんな先生がそろっていました。問題を出したら、10秒後には答えを書き始める先生、授業中にふと自作のポエムを披露する先生、問題を解説しようとするとまず「こりゃー難しい」から始める先生、「そこ!○○の兄ちゃん!」といって出席簿をバーンと叩いて教室を鎮めようとする先生、、。すべてマネできているわけではありませんが、厳しいながらも楽しく尊敬できる先生方の教え方は、私達が楽しく高校生活を過ごすことができたように、世代を超えて受け入れられるのかもしれません。
昨年から在京同窓会の会長になりました。とてもこれまでの先輩方に及びませんが、会の活動が、同じ臼杵高校で学んだ東京で暮らす若い人にとって少しでも助けや癒しになればと思ってます。同窓会といってもリアルな交際が難しくなりつつある世の中、「こりゃー難しい」ことかもしれませんが。
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